幸せのための5つの条件

幸せのための5つの条件

セリグマンが提唱したポジティブ心理学の中心的な考え方となっているのが「PERMA」です。それぞれの言葉の頭文字をとっているので1つずつご紹介していきます。

Positive Emotion(ポジティブ感情)

前向きな感情やよいフィーリングのことで、人生において多くのポジティブな感情を持つと人生をよりよいものにできるということ。

Engagement(エンゲージメント)

今の活動に没頭すること。何かに没頭してほかの事をすべて忘れて集中している状態のこと。フローの概念を提唱したチクセントミハイは、エンゲージメントとはフローのことだと言います。フローに対する関与がどれだけあるかが、幸せかどうかの条件だとも言っています。つまり、フローをより多く体験することが幸せにつながっているというわけです。

Relationship(関係性)

周りの人々と本質的につながっていることが幸せに関与するという意味です。人間が生きていく上で、他者とつながっていることは、よりポジティブに生き生きと生きるためには欠かせないものです。

Meaning(意味・意義)

人生の意味です。
何のために生きているのか、ということ。自分の人生に意味を見出している人は、困難があっても立ち直りが早いと言われています。たとえば病気になっても「私はこれを成し遂げるまでは頑張る」と思えるからです。

日本の大学生に多いようなのですが、大学に入っても夢や目標がないまま平然と学生生活を送っていることに、海外の生徒はびっくりするのだそうです。アメリカでは子どもの頃から、何のために生きているのか、人生の意味は何なのか、と常に問われるため、夢や目標がないことが信じられなかったとのこと。

アメリカ人にとっては、人生の意味が見つかることはものすごく幸せなことなのです。

何のために生きているのか、という発想を、日本人でも「自分の本当にやりたいことは何か」というような天職を見つけて「この仕事が面白くてたまらない」という人はやはり幸せなのだと思います。

Achievement(達成)

何かを成し遂げ成功した感覚がある人は幸せな人である、という意味です。目標を達成できたらものすごく充実感があるという力強い幸せです。

生きる意味を問う「meaning 」や自己実現を目指す「achievement」には欧米人的な個人主義の要素が多分に含まれていると思います。日本人にとっては少し強すぎるメッセージのように感じる。

アメリカやヨーロッパは個人主義的です。

日本は個人主義的と集団主義的の真ん中くらいに位置している感じ。

参考文献「ポジティブ心理学」前野隆司(PHP)

今回のワーク

この5つの中で一番自分に近いものは何ですか?
足りてない部分を伸ばしていくためにできそうなことはありますか?

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