「好きなことをやっていきたい」と決めてみたものの、それが本当にお金になるのか不安、どのくらいの時間がかかるのだろう・・と思ってしまうのは普通のこと。その不安やぼんやりとした未来から「好きなことを仕事にするなんてムリ」という考えになってしまうのだと思います。その気持ち、とってもよくわかります。なぜなら私もそうだからです。でも、「どんな人でも時間をかければその道のプロになれる法則」があるとしたら、試してみたくなりませんか?
1万時間の法則
「どんな人でも時間をかけたらプロになれる」という法則は「一万時間の法則」と言います。これは、米フロリダ州立大学の心理学部教授、アンダース・エリクソンが発表し、人気コラムニストのマルコム・グラッドウェルが広めたものです。
どんな分野でも、どんな人でも、1万時間の学習や練習、あるいは経験、努力をすれば、その道の第一人者になれるという法則なのです。ワクワクしますよね。時間をかけたら夢や目標が叶うのですから。
では、実際に1万時間がどのくらいなのか計算してみますね。
1万時間というと、例えば、1日3時間、毎日毎日、学習や練習、努力を繰り返した場合、約9年後にそれが叶うということになります。もし1日6時間かけたとしたら、約4年半という計算になりました。
その人のライフスタイルによって、使える時間に差は出るけれど、時間をかけてコツコツと継続していけば、どんな人でもその道のプロになれると思えば、がんばれますよね。
もし、短期的に大きな結果を得たい!という気持ちを持っている人からみたら、長いと感じてしまうかもしれませんが、どんなことでも、短期的に結果を出したものは、短期的に終わってしまうもの。何もしないまま数年が経ってしまうよりも、毎日少しずつ続けていけばいいんだ!と思えれば「今から何でもできる!」って思えますよね。
何かをはじめようとするとき、「もう遅いかも」「今からやっても無駄だよね」という気持ちが襲ってくるかもしれないけれど、実際にやってみたら「もっと早くはじめたらよかった!」「すごく楽しい!」というふうに夢中になっていくことも多いですよ。
「好きなこと」なら続けられる
1万時間と聞くと、その時間の長さに、続けられるのかな?と不安を感じてしまう人はきっと多いはず。でもそれが好きなことであれば、きっと時間を忘れて夢中になれるはず。
嫌いなことや苦手なことだとしたら、きっと最初の段階で挫折してしまうと思うんです。1万時間どころか、初日で「これは無理だな」と気づくはずだから。
そんなときは、無理に自分の嫌いなことや苦手なことをしようとするのではなく、好きなことや得意なこと、時間を忘れて夢中になってしまうようなことに変えていけばいいんです。好きでもないことは続けられないから。
「ikigai」に関しても、「好きなこと」が一番の優先順位であって、逆に一番重要度が低いのは「お金になること」なのです。だからまずは「自分の好き」を知ることが大事なこと。その「好き」を続けていけば、自分の未来はどんどん変わっていきますよ。
今回のワーク
長く続けていけそうだなと思うことは何ですか?
プロになれるとしたらどんなことでなりたいですか?