疲れがとれない、なんだかすっきりしない、気分が落ち込む・・。というように、心と体が疲れているとき、自然と触れ合うことで幸福度が上がる研究があります。公園の散歩や、川の近くに住んでいる人、部屋から20%くらい緑が見えることなど、これらのことで心が落ち着くことがわかっているのです。
ではなぜ、人は自然に触れると幸せを感じるのでしょう?
自然に触れると幸せを感じる理由
私たち人間は、もともとは自然と共に生きてきたという長い人類の歴史があります。それはきっと、遺伝子の中に「自然と共に過ごしていると幸せになる」という特徴が組み込まれているからではないかと言われています。
私たち人類が生まれたのは約20万年前。産業革命によって都市化の進展が始まったのが約200数十年前。日本で明治維新があったのが約160年前のことです。200/200,000=1,000。ということは、人がコンクリートとアスファルトに囲まれて暮らすようになったのは、人類の歴史のたった1000万分の1(つまりは人類の歴史の0.1%)なのです。
長い歴史の中、99.9%は、森の中で暮らしたり農業をするなどして、自然と共に生きていたわけです。人類の歴史を振り返ってみると、現在のように、コンクリートとアスファルトの上で生活をしている現在が、いかに不自然かということがわかりますね。
自然に触れるとリラックスできる、心がすっきりする、というのは、私たち人類のほとんどが自然と共に生きてきたから。ご先祖さまの暮らしが私たちの遺伝子を介して呼び起こされるからなのではないでしょうか。
偉大な自然の力
土をいじるとリラックスする、海や山に行くと心が洗われるように気分がよくなるなど、自然の力は偉大なのです。
私たちは日々、都会の生活に慣れ親しんでいますが、本来であれば、自然の一部にすぎません。人類が全てを支配しているような気分になってしまうかもしれませんが、自然に触れることで、その巨大なパワーに圧倒されることがあります。自然には人は無力です。
公園でも散歩でも、時には海や川、森や山など、自然に触れに出かけてみましょう。モヤモヤとしていた気分がすっきとするのが実感できます。
今回のワーク
今度の休みに行ってみたい場所はありますか?
どんなふうに自然と触れ合ってみますか?